A49の建設と森林伐採反対派をめぐって
Hessen州のローカルニュース局HRの11月10日報道から。
A49路線の建設に反対して、500名もの活動家が建設予定地の森(Dannenröder)に立てこもっているというニュース。
A49とはヘッセン州で建設が進む高速道路路線である。

A49の建設予定地には、森が存在している。
この森の伐採をめぐって、環境保護家たちが今年の夏頃から抗議活動をしていた。
抗議活動の一方で、建設は進められた。
この建設に反対するために活動家が森に立てこもって、建設を妨害しているというニュース。
11月10日では、1000人の警察官が動員され、バリケードの排除を行なった。
決して武力衝突ではなく、たんたんと排除が進められた。
排除を妨害しようとした活動家一人が頭をうって軽症だという。警察官の動員とともに、救急車も用意されていたので、すぐに手当を受けた。
A49の抗議活動については、環境保護家からも批判の声が上がっている。
例えば、抗議活動家が森にゴミを散らかして、環境保護が本末転倒という事態も発生している。

抗議活動は建設予定地だけでなく、完成済みのA49でもしばしば抗議活動が行われている。このために頻繁に渋滞が発生している、という問題もある。
ところで、この抗議活動家の男性は自らの腕を石灰で固めて手を動けなくしていた。一体なにが目的なんだろうか?クマのプーさんのぬいぐるみがなかなかシュールである。

抗議活動化たちが森につくった立てこもり場所は「森の秘密基地」を連想させる。小さいころ、こういう場所に住んでみたいと思ったりしたものだ。正直な感想では、「住んだらおもしろそう」と感じた。
今週のドイツは、デモが多い。Leipzigでもロックダウン政策に反対する大規模なデモがあった。
「感染をふせぐために集まらないでください」という意味のロックダウン政策なのに、政策に反対してデモ集会を開いて、集まる。
つくづくドイツ人というのは、おもしろい。と、日本人の視点。
付け加えておくと、ドイツ人の中でも「ロックダウン中にデモに集まる人たち」に冷ややかな意見は多い。
多数の意見があって、多数の行動がある。ドイツとはそういう国である。
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