ドイツ社会でトラブルで補償要求をするときに書きたい手紙

02/10/2021

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外国人として生きているからにはトラブル不可避です。
トラブルが起きたときに補償を要求する手紙を書かなければいけません。
単語の選び方とは別の次元の「手紙の書きかた」が必要です。

どんな書き方をするのか?

手紙やEmailの書き方に一工夫が必要。ポイントと文脈はだいたい次の通り。

  • 簡単な自己紹介
    • meine Name ist …., der ein Kund des Ihres Services …
  • 自分が要求したいことの対象イベントを簡単に説明する。ポイントは「前提条件が相手に通じるように」
    • im 日時 war ich auf イベントの名前とか、サービスの名前とか.
  • 相手が示していたサービス条件を明示する。そして、「私が経験したできごとは、あなたが示していた条件と異なる。要求を満たしていない」と書く。
    • Leider musste ich feststellen, dass Ihr Angebot überhaupt nicht mit Anzeige übereinstimmt. In der Anzeige schreiben Sie, dass …. . Dies entspricht leider nicht der Wahrheit.
  • 「要求が満たされてなかったので、返金を要求したい」
    • Meines Erachtes ist es nicht in Ordnung, dass Sie mit Ihrer Anzeige völling falsche Erwartungen wecken. Deshalb möchte ich Sie auffordern, mir … Prozent des Preises zurückzuerstatten.
  • 「~日以内に対応してもらえない場合には、弁護士に告知をします」と対応されなかった場合の対処を書く
    • Sollte ich in den nächsten … Tagen nichts von Ihren hören, werde ich meinen Anwalt informieren.

メールを書く前に頭の中でまとめておきたいこと

例文だけを載せても、たぶん考え方に馴染むには時間がかかるだろう。

メールを書くときのその場かぎりの表面では、なかなか考え方は身につかない。

日常生活の中で社会ロジックを認識していくと、深く理解をできるだろう。

特に大切なことと考え方は、ぼくは感じた。

メールを書くときには、次の考え方で順番にロジックを組み立てるといいだろう。

  1. 私は返金を要求したい。要求が通らないときは弁護士に依頼するくらいの本気である。
  2. いつの・どこの・なにのイベントに対して要求をしたいのか?
    1. なるべく余計な説明は省く。事実を述べる。
  3. 私はこのような経験をした。
    1. なるべく客観的な事実を述べる。数値情報や写真など、誰がどう見ても明らかと言える情報を書く。
    2. 感情語は少しだけ書いてもいいだろう。「私は悪いと感じた」ということが伝わるくらいで十分。
  4. これはあなたが示していたサービス条件と異なる。理屈が通らない。
  5. 何を要求したいのか?

ぼくのビジネス経験で感じたこと

ぼくは6年近くのビジネス経験を積んでいるが、これまで「要求する」という文脈で同じロジックを考えたことがあるだろうか?いや、ない。

ぼくの日本でのビジネス経験では「問題を報告する。何をしてくれるのか?そっちで考えて」程度にとどまってしまっていたと思う。

振り返って考えると、こうした要求報告は最低だと改めて感じた。日本のビジネス文化だから~なんて言い訳は通らない。

そもそもメールを読んで対応してくれる人も人間である。

人間は「対応しないとマズイ」と感じない限り、動いてくれない。

「いつ・どこの・何に」問題があったのか?とわからないと、相手は動いてくれない。

主観的な表現ばかりを並べても相手は動いてくれない。

自分のロジックだけを押し通しても、相手は動いてくれない。相手のロジックで、理屈が通らないことを説明しないといけない。説明が無い限り「私のロジックでは、あなたは補償すべきだ」ということを暗に意味してしまう。

相手も人間である。

「こっちの要求を最高レベルで対応して、こっちの意を汲んで、こっちが説明したいことを勝手に理解して、こっちが要求していることを推測して提示して」では、相手は動かない。

むしろ、きちんと説明するということは、相手が使う時間を最低限に抑えることにつながる。こういうところに尊重するという姿勢があるように感じた。

他に学んだ文法のこと

lernen / spielen は補助動詞になる

lernen oder spielenは他の動詞とくっつくことができる

例えば ich möchte gerne sprechen lernen でもOK

時間表現でのin前置詞で格はDative

※ feste präpositionenの場合は除く

時間情報でin前置詞のときは、いつもDativeである。

z.b. in den naechsten Tagen