2020/04/25 フランス語話者に日本語の発音を教える
Tandem Partnerで言語学習
ぼくはTandem Partnerという学習法でフランス語を学習している(以前はドイツ語だった)
Tandem Partnerとは、お互いに学習したい言語を教え合う学習スタイルのことだ(または、相手のことをTandem Partnerとも言う。要するに多義語)
ぼくのTandem Partnerはベルギーに住むドイツ系フランス語話者。フランス語とドイツ語がネイティブで、英語とイタリア語を外国語として使える。さらに日本語を勉強したい。
そんなわけで、3ヶ月ほど前から週に2回くらいのペースでZoomでTandemしている。
中間言語には英語を使っているが、英語は極力つかわないようにお互い努力している。英語で説明するのは、教え方のメタ説明や文法説明だけ。
(ふと、気がついたが、英語で日本語文法を説明できるのって、割と希少な気がする。言語処理で得てきた知識が役に立っているのだろうか?)
彼は十分に知的なの人なので(このように書くと語弊があるかもしれないが)、効率が良い学習方法をお互いに考え合ったりしている。良いTandem Partnerに出会えたものだ。
ちなみに知り合ったのは、このアプリで(アフィリエイトはもらっていないよ!)
フランス語話者のH音
フランス語では子音hと母音の組み合わせで、hの音は消失する。
たぶん、その影響だと思うが、フランス語話者は日本語のhの音を聞き取れなかったり、発音ができないことが多い。
ぼくもTandem Partnerも例にもれず、h音は苦手。
ハネダのことはアネダの音になるし、ホンダのことはオンダの音になる。
そこで、ぼくは彼に「hの音は弱いr音で代用してみよう」と提案してみた。
フランス語のr音は「喉の奥から痰を切るような音」だ。
なので、弱めの「痰切り音」ならば、日本語のhに近くなるのではないか?とそう考えた結果だった。
うまく行った。サンプル数=1を獲得した。
モーダル言語表現を教える
あたりまえではあるが、日本語にもモーダル言語表現がある。これは教え方がなかなか難しい。
モーダル言語表現は言語間で1対1にならないことが多いからだ。
きょう、彼から質問されたのは、次の文だった。
- 「問題ないよ。大丈夫さ」
- 「そうだね。でもまずはやってみようよ」
幸いにも、ドイツ語にはほぼ同じ概念のモーダル表現が存在する(Modal Partikelという)。なので、ドイツ語を理解する日本語学習者にはこう説明するとイイ。
- 「問題ないよ。大丈夫さ」
- Doch. Kein Problem. のDochが「さ」に該当するよ。
- 「そうだね。でもまずはやってみようよ」
- Du hast Recht. Aber erst mach mal. のmalが「よ」に該当するよ。
日本語で、モーダル表現を教えるとか至難の技と思う。日本語教師ってすごい。
どうやって教えているんだろう?と不思議に思った。
その他もろもろ
ドイツ税務署から税金番号の通知がようやくやってきた。
というのも、今週にこんなメールをドイツ語で税務署に送った(割と硬いドイツ語もメールでかけるとは、我ながらすごいものだと思う。)
「税金番号の発行を2ヶ月前に依頼したのですが、番号がまだ来ません。あなた方の職員の情報によると、税金番号は最大4週間で手紙で郵送されるとのことでした。しかし、私はまだ手紙を受け取っていません。このままでは、私は税金を払うことが(制度的に)不可能です。手続きに問題があったかどうか、と心配しています。情報を報告してください」とこんなメールを書いた。
メールに返事がなかったので、「またメールを書かなきゃいけないなぁ」と思っていたら、しれっと手紙が送られてきた。
うーん。お役所仕事。まぁいいか。
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