11/14 フランクフルトでロックダウン政策に反対する抗議集会

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フランクフルトで大きな抗議集会があった。

今週のドイツでは"QUERDENKER"(既成概念をぶっこわせ的な意味)をスローガンに、大きな街で抗議集会が相次いている。

Googleニュースを確認する限りでは、日系メディアはこの話題を取り上げていないようだ。

下の画像はニュース番組の1場面。警官隊が抗議集会の参加者に放水している。

正直なところ、ぼくは「日本のコメディかな?」と思った。北野たけしのアメリカ横断クイズでこういう罰ゲームありそう。

表現だけを見ると、警官隊が圧力を加えている様子に見えるかもしれない。

しかし、実際はそうではなく、抗議集会のルールを守らない参加者に警官隊が注意をして、警告もした後、放水をする、ということをしている。

本来ならば、この放水が起きた地区は抗議集会の予定地域ではなかった。なので、警官隊は急遽、この地区を道路封鎖して「参加者がsocial distanceを取れるように」配慮している(Frankfurter-Allgemeineより)

Polizisten sperrten Straßen ab, um die Demonstrationsgruppen voneinander fernzuhalten. Um Blockaden aufzulösen, setzte die Polizei auch einen Wasserwerfer und vereinzelt Schlagstöcke ein.

https://m-faz-net.cdn.ampproject.org/v/s/m.faz.net/aktuell/rhein-main/querdenker-demo-in-frankfurt-polizei-setzt-wasserwerfer-gegen-blockade-ein-17052451.amp.html?usqp=mq331AQFKAGwASA%3D&amp_js_v=0.1#aoh=16053894606284&csi=1&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&amp_tf=From%20%251%24s&ampshare=https%3A%2F%2Fwww.faz.net%2Faktuell%2Frhein-main%2Fquerdenker-demo-in-frankfurt-polizei-setzt-wasserwerfer-gegen-blockade-ein-17052451.html

この様子をみると、かなり丁寧に対応していると言える。まぁ、ドイツでは割と標準的な手続きである。「デモ隊と警官隊が衝突」や「放水銃で攻撃」のような表現をすると、どうも南米のデモ鎮圧風景をイメージしてしまう。

ちなみに、この放水イベントが起きたのは、この場所。

Mainzer Landstrasseと言って、フランクフルト市内ではとても大きな通りである。

ぼくも実際に、抗議集会の観察に行ってみた。

見た様子では、「ルールを守っている抗議グループ」と「ルールを無視している抗議グループ」の2種類がいる様子だった。

ルールを守るグループでは、演説をみんなで聞いて、「おおっーーー!」と叫んでいる感じ。

ルールを無視するグループでは、通りを更新して叫んでいる感じ(マスクをつけず、距離をとってなかった)。

警官隊が対処しているのは、当然ながら後者である。警察はルールを守らない人々に治安対処するのが仕事。まさにそう言える。

興味深いことに、調査によるとドイツ人の86%はQUERDENKERスローガンの抗議活動に賛成できないと回答している。

ソースはニュースのこのあたり。

ドイツ人の大多数にとって「ルールを守ること」が大切であることを観察できる。